立春も過ぎ、暦の上では春となりましたが、まだまだ寒い日が続きます。その寒さを吹き飛ばし、何か春の足音を感じさせてくれるものが何か見つけられないかと思い、自然豊かな自宅周辺を散歩をしました。

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畑は霜が降りています。

 

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木の枝は寒々しい。

 

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冬枯れの景色

 

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丹沢山地の奥に見える富士山は真っ白

 

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しかし、その中にでもしっかり春は芽生え初めていました。

 

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梅はつぼみをふくらませ、花を開かせていました。

 

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満開まではまだもう少しかかりそうです。

 

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鶴見川の側道を通り薬師池公園に向かいます。

 

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白鷺がいました。

 

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行く途中の道路には寒いのでまだ雪が残っています。

 

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薬師池公園に着きました。
薬師池は農業用水池として開拓したもので、災害で、土砂が埋まる度に水田耕作のため何回も農民たちが掘り直しこしてきた池だそうです。
薬師池公園には、蓮田や、天平年間に行基の開基と伝えられる薬師堂や、江戸時代の古民家があります。新東京百景や、東京都指定名勝、日本歴史公園百選に選定された、町田市を代表する公園です。

 

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蓮田です

 

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薬師池は池の水の浄化工事のため、池の水がなくなっていました。

 

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池の近くの芝生広場の下にある浄化施設は砂利に水を通す方式のものであったそうだが、古くなり浄化能力が落ちてきたため炭素繊維のものに交換するそうです。今までのものより浄化能力がある素材で、維持管理も簡単にできるそうです。

 

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池にいた生き物を分類していました。                            在来種   モツゴ 13054匹、トウトシノボリ5匹、スジエビ2217匹、ニッポンスッポン4匹、ギンブナ1匹、 アブラハヤ1匹、ナマズ1匹                                   外来種   ブルーギル1013匹、コイ268匹、ヌマチチブ210匹、ミシシッピーアカミミガメ88匹、       ゲンゴロウブナ7匹、アオウオ2匹、ソウギョ1匹

 

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薬師池公園でも春の芽生えを見つけました。

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薬師池公園の梅はまださきはじめたばかりですが、例年3月初から中ごろが見頃だそうです。

 

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公園内にある江戸中期(17世紀)の民家の旧永井邸です。自由に入れます。国の重要文化財で、東京都中央部の多摩丘陵にあった農家です。昭和49年に薬師池公園に移築されたそうで、都下では最古に属する民家だそうです。

 

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農家の内部は暗く、静まりかえっていましたが、囲炉裏があり なつかしく、あったかい  においがしました。昔、遊びにいった祖父母の家と同じにおいでした。

 

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農家の近くに福寿草が咲いていました。春を告げる花です。花言葉は永久の幸福、思い出、 幸福を招く、 祝福。 昔、10円切手のデザインで使われていたのを思い出しました。

 

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この花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引しているので、太陽光に応じて花弁を開閉しています。日光が当たると開き、日が陰ると閉じます。

 

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毎年春が近づいてくると、梅や福寿草は子孫を絶やさぬよう花をさかせる。誰の力も借りず、コンピューターでプログラミングされているのでもなく。自然界の生命力の力強さには驚く。

地球が誕生してから46億年、生命が誕生して39億年である、 バクテリアから始まり現在まで、幾度も全滅の危機を乗り越えてきた生命の力強さだ。

ところで、6億年前、地球は氷で覆われていたそうである。平均気温-50度で、海も1000mまで凍りつき、地表も氷河が1000m覆ったそうである。2万年前の氷河期もきびしい環境であったが、氷河期でこおりついたところは南極、北極からある程度の範囲まで凍っただけで、赤道付近からある程度の場所は凍らず、凍ったところから逃げてきた生物の楽園だったそうである、それとはちがい、6億年前は地球全体が凍る全球凍結となったのである。

全球凍結は数百万年続き、その当時、動物性プランクトンだったわれわれ祖先など含め、あらゆる微生物はほとんど絶滅に追いやられていった。

原因は諸説あるが、6億年前、海にいた3種類の微生物は、(①我々の祖先である動物性プランクトン、②光合成をするプランクトン、③メタン菌)それぞれ助け合ってバランスよくすごしていた、たとえば、動物性プランクトンは光合成をするプランクトンが作り出す酸素と栄養を享受したり、メタン菌はメタンガスを発生し地球を暖め(メタンガスは二酸化炭素の20倍の温暖化の力がある)すごしやすくしていた。

ところが、6億年前のある日バランスが崩れ、メタン菌の出すメタンガスが反応しやすい光合成プランクトンの作り出す酸素と化学反応をおこし別の物質に変わっていってしまった、元々くっつきやすく反応しやすい酸素とメタンガスだったため、次々と反応し、地球を暖めていたメタンガスは急激になくなり、地球の温度はどんどん下がってしまい、その結果、地球全体が凍ってしまったのである。

しかし、われわれがいま地球で生きているのは 6億年前、数百万年間凍り付き全てのほとんどの微生物がいなっくなった世界でも生き抜いた祖先がいたからである、

そのしぶとい我々の祖先は 環境のバランスがもどり、又過ごしやすくなるのを、温泉のでてるような地球内部の発熱がある、限られたわずかな場所で、数百万年じっとがまんして待っていたのである。

このように地球環境は人為的でなくても、自然界の生物同士のちょっとしたバランスがくずれただけでもおかしくなる。

宇宙的視野で考えて、地球が1mの球としたら、富士山は0.3㎜、エベレスト0.7㎜、一番深い海は0.9㎜、空気層は1㎜だそうである。つるんとした球に目に見える超わずかな空気層の膜がある感じだ。(ちなみに、海水は660CC(ビール1本分)、飲める水は5CC(スプーン1杯)しかないそうである。)

空気層が1㎜と考えると、人類が人工衛星を飛ばしたり、宇宙ステーションですごしているといっても10㎜から50㎜くらいのところで、ほとんど地球にはりついているようなものだと思ってしまう。

だが、そのわずか、1㎜の空気層にわれわれ地球の生物は守られていることは、ほとんど奇跡的で、不思議なことだと思う。それは大きさがぜんぜん違うのに地球から見た太陽と月が同じ大きさに見える事と同じくらい奇跡的で神秘だ。

毎年日本の国土の40%の森林が伐採などで地球からがなくなっているそうである。6億年前、数百万年間 ずっと全球凍結を耐え、絶滅危機を乗り越え、われわれ人類まで引き継いでくれた動物性プランクトンの祖先の命をずっと引き継ぐためにも、1㎜の層で守られた奇跡の星を人為的なもので壊すことなく次の世代に残さなければいけない。