少し前の事ですが、恐竜展に行ってきました。毎年の恒例になってしまっているというか、子供の付き合いで行き始めてもう数年になりました。 毎回、企画によって展示される化石なり資料なりは当然違うのですが、今回は「このイラストあの図鑑そのままだね」と、子供と顔を見合わせるところから始まりました。世の中のいろんな物事が、日進月歩で進んでいくように、考古学でも毎年新たな発見とか解釈が出てきていて、そういう事を知るのは、楽しいものです。恐竜展を見に行き始めた当初は、プシッタコサウルスなどと、恐竜の名前をどう読んでいいのか、なにか呪文のようだと思っていたものです。子供が小さかったこともあり、あれなんて恐竜?と聞かれて、「えー、ちょっと待ってね」と言ってから悩んでいたのが、懐かしいです。今では私よりも遥かに知識を持っている子供と一緒に廻っていると、いろいろと解説をしてくれて、より楽しいものになっています。たのもしくなったなぁと目を細めるのは、親バカか(笑)ともあれ今年は、そんな子供の解説を聞きながらみていたのですが、その中で、「へぇー」と思った事がありました。実は今年は恐竜展なるものに、2ヶ所行ったのですが、メイン展示の恐竜化石は、世界最大級とされる恐竜のものでした。それぞれ違う恐竜がメインでしたが、片方の展示にもう片方のメイン恐竜もありました。それを見た子供は、笑いながら、「あっちのメインの方が大きいから、こっちでは成体でなく幼体が飾ってあるね!」と言っていました。そりゃそうですね。メイン展示よりも大きいサブはないですよね。ただ、子供にとっては、大人の事情を階間見たような気分になったのでしょう。僕は騙されないぜと言わんばかりに得意気でした。でも確かにいろいろな種類の恐竜で、これは新種なのか?ただの幼体なのか?と日々研究が続いている訳で、おなじみのトリケラトプスについても、別種のトロサウルと言われていた恐竜の幼体ではないかというくらいですから、知識の乏しい私では、なんの事やらさっぱり判りません。「あ、そうなの?」と生返事をしている私も笑われてしまう始末でした。最後には出口付近にあるお土産コーナーでも、いいものが無いと、さっさと引き上げる子供の姿をみて、恐竜よりも、子供の成長を実感した1日となってしまいました。なんか、とんだ親バカ話になってしまいましが、継続は力なりというか、ずっと長く続けていると見えてくるものもあるんだな、と改めて実感できました。
2015.10.26