やりたい工事はたくさんあるが先立つ物
があまり無い………。
職人さんに頼めば楽で、かかる工事時間も短くてすむし
仕上がりも当然きれい(あたりまえなんだけど)
コストを極力抑えるには自分で日曜大工(DIY)して作った方が、
はるかに安く上がることは明らか......。
(会社のホームページにこんな文章乗せていいのかな?……。(-_-;))
私の場合、あるのは無限の計画期間と無期限の工事期日に
今まで現場監督をやってきた施工管理技術者の経験と知識、
そして無償の工事手間(お仕事の時は有償ですけど (^_^))
土日の連休を毎週とるのは難しく、
日曜日は子供達にまだ手が掛かかる時
(工事を始めた頃はまだ幼稚園児)だったので
1週間分溜まった家の用事等が何かと有ったりで
たまにとれた土曜や祭日などを利用して工事する必要がありました。
そしてその休日の1日全部を使って工事をする為には
家族や親に協力なしには成り立ちませんでした。
(今も変わらず、たくさんお世話になっていますけど……。)
プランニングや施工方法を本や雑誌で勉強したり、材料の調達などで
約1年位の間は躊躇していましたが、
H16年の夏休みを利用して着手することにしました。
最初に始めたのはウッドデッキだったのですが写真がないので
ここでは石工事について紹介致します。
玄関前階段
2005/5/22 玄関前 石貼り施工前
管理上の経験はあっても実際に自分の手で作業するのは初めての事
工事の流れや工程上の注意するポイントは解っていても、職人ではないので
技やスピードが有るわけでもなく慣れるまで時間ばかりかかってしまいました。
無経験でジュラストーン貼りをするのは無謀?
まずは家の裏側等、人目につかない場所で練習・・・・・。
などと少し迷いながら石貼りのスタートです。
乱形石を敷き詰めるのは、1枚1枚のサイズは一定でなく、
厚さも一定でないので見た目よりずっと面倒で手間がかかります。
色合いを優先とした石の割付を考えながら、
並べていく中でシダの様な植物の模様(化石?)が入っている石を発見したので目に付きやすい所に配置してみました。
2005/8/20 玄関石貼り 割付及び加工
乱貼りはパズルのようなもので、なるべく目地幅があかないように組み合わせる必要があります。
隙間の大きい箇所は、ディスクグラインダーで石裏に切り目を入れてハンマーで割り、形を整えました。
既設の土間タイルに下地調整材(カチオン系)塗布後
翌日、いよいよ石貼りです。
2005/8 玄関石貼
セメント1:砂3の割合でモルタルを作り、約30ミリ程度の厚さに敷き
それと同時に乱形石を置いて高さを見ながら叩いて圧着します。
モルタルを練るのがとにかく大変でした
2006/1/9 玄関石 目地詰め
目地部分に色粉で着色した白セメントを入れ、
水を含んだスポンジで乱形石の上についた余分なモルタルを取り除いていきます。
全面敷き終わった段階でもう一度乱形石に付着した余分なモルタルを酸洗いで取り除き、
完成です。
玄関からウッドデッキまでのスロープ
2004/10/17~2006/1/9
乱形石を敷き詰める場合は、
石と石との隙間が非常に大きく開いてしまうと仕上がりが「素人施工」丸出しになっています
買ってきた石を適当に並べるのではなく、角を砕いたり、カッターで切ったりして形を整え、隙間を適度に小さくするのですが
しかし カッターを使うとなると、ホコリを吸い取る機材(集塵機)等も検討する必要があるためここでは出来るだけ切らずに砕くだけでパズルしてはりました。
久しぶりの肉体労働の結果、身体が悲鳴を上げてしまいました。全身筋肉痛 (>_<)
テラス・サークルデッキ
2004/8/22~2006/8/18 テラス ウッドデッキ
全面乱形石を敷き詰めた仕上がりだと圧迫感を感じたので途中で予定を変えて少し曲線を入れました
庭の中心部分を天然石を扇状に加工してサークルを作りました。
砂利の所はシコクのリンクストーン です。
夏は子供用ゴムプールを置いて水遊びや 友達を誘ってバーベキュー
自分で苦労して作った庭で飲むビールは最高ですよ
作業を振り返って
初めてのチャレンジにもかかわらず、自分でもよくやったなあ・・・と思っています。
しかしながら、モルタルを練る作業は大変で苦痛でした
しばらくはいいや・・・と言うのが本音のところです。
全部職人さんが工事していたら2~3週間位の工事も1年あれば終わらせられると思って始めたDIYでしたが、
何年も我が家の庭は工事状態、さすがに家族に催促されることも多々、気が付けば3年もかかっていました。
時間のない方、自分でやる自信のない方、
予定工事量がやりきれる量でない方(私の場合はこれ)はプロに任せましょう。