台風一過でまた暑い日が戻ってきました。
日中は暑い日がしばらく続きそうです、熱中症対策は続けましょう。

9月8日の皆既月食はご覧になったでしょうか。
深夜から明け方だったので見られなかった方も多いのでは?
私は2時半に起きて見ました。深夜の赤銅色の月はとても神秘的でした。
スマホでは見たようには撮れませんがこんな感じでした。
天体イベントはいつもワクワクします。

さて、先日念願だった奈良県明日香村にある石舞台古墳にとうとう行くことができました。
石舞台へ行くには近鉄橿原神宮前駅から循環バス、徒歩、貸自転車などがあります。

石舞台に行く前に飛鳥寺に立ち寄りました。
蘇我馬子が596年に創建した日本最古のお寺、日本最古の仏像である飛鳥大仏(釈迦如来像)も安置されていました。飛鳥大仏が祀られている本堂は鎌倉時代に大半を消失した後、江戸時代にかつて金堂があった場所に再建されたものだそうです。現存する建物自体の最古は法隆寺ということになります。
聖徳太子もここで父・用明天皇の病気平癒を祈願したという如来像の前に座り同じ如来像を見上げるのは感じるものがありました。
中央に飛鳥大仏(飛鳥時代作)、向かって右に阿弥陀如来(平安前期作)、左に16歳の聖徳太子(室町時代作)が安置されています。

寺を出てすぐの所に蘇我馬子の孫であり、中大兄皇子・中臣鎌足に殺害された蘇我入鹿の首塚の五輪塔があります。教科書にある大化の改新のきっかけです。

しばらく道沿いに歩くと飛鳥京跡の礎が田んぼの中に数か所ありました。
史上初の女性天皇である推古天皇が飛鳥京を日本の首都とし、持統天皇が藤原京に遷都するまでつづきます。
古から幾層もの時代のレイヤーの上に今の生活を営んでいることを肌で感じることが出来ました。田んぼや山々の緑と和瓦の家並みがとても美しいところでした。

そこから石舞台はすぐそこです。
石舞台は日本最大の横穴式石室古墳で、一辺が50メートルの方墳で墳丘の盛土が残っておらず、総重量2300トンの巨石を組んだ石室が露出して天井が舞台のように見えるところからその名がついたそうです。
舞台の上には登れませんが石室には入ることができます。
しばらく古墳を見下ろす展望台で一休みです。


自転車が借りられたらこの先、聖徳太子が生まれた橘寺(欽明天皇別邸)、キトラ古墳、高松塚古墳等を回ることができたのですが、雨がぱらついていたので今回は諦めました。

橿原神宮前ということで初代天皇・神武天皇を御祭神とする橿原神宮にもお参りしてきました。隣には神武天皇墓とされる畝傍山東北陵(うねびやまのうしとらのすみのみささぎ)があります。神武天皇が伝説、実存したのか真偽のほどはわかりませんが、飛鳥が日本のはじまりというのは歴史の通りだと思います。

大和・飛鳥は奥が深く、次回は旅のしやすい季節にもっと時間をかけて訪れたいです。