平成28年10月16日(日)久しぶりに調布の東京都立神代植物園に向かう。

麻生区から鶴川街道を東に向かい、府中街道を渡りJR南部線の長い高架橋矢野口駅の下を、渋滞も無く通過して多摩川を渡る。
思えば昭和47年頃に渡った頃は一本橋を対面通行した。
側道から進入する車両も多くて何時も渋滞していたが、今は二本橋になり上下共2車線通行でスムーズに調布に入る。
暫く進むと、何年か前にはあった京王線の上を通る高架橋も取り毀されてしまい、京王線を地下に潜らせて平面交差点の道路になっていて驚く次第だ。

甲州街道を渡り「武蔵境通り」に入る。
深大寺入口交差点を赤信号待ちしていると、町内会秋祭りの御輿行列が横断して行くのを車上見物が出来て日本の風景を味わう。
「神代公園北入口」を右折して、神代植物園専用駐車場に入った。出発から30分で到着した。
100台位の駐車場で、ほぼ満車状態だが数台空いていて駐車することが出来た。
この植物園には、この先400mの所に更に大きい駐車場があり、心配なく駐車(全部で300台)出来る。

昭和36年開園の正門にある自動販売機で、大人入場料500円が65才以上は半額の表示があり、250円を購入して久しぶりに入場する。

「左右対称のフランス式整形花壇のばら園」で開催の「秋のバラ展」鑑賞に向かうと、目の前に「大温室」が現れたが外観が違っている。
平成26~27年に大規模修繕工事が実施された事を新しい案内板で知る。
リニューアルの「大温室」に入館すると、展示コーナーも鑑賞ルートも室内空調も一新されて大変に気持ちの良い温室に整備されていた。
東京都らしく1,000km南の小笠原村の島固有種も展示されていて、この広大で緑が広がる植物園が東京都に存在する事に驚きながら「大温室」を後にする。

14:30からバラ園テラスで洗足学園音楽大学卒業の女子演奏者2人の演奏会が始まる。
ヴィオラとバイオリンの演奏は人生初めて、野外弦楽コンサートに耳を傾ける。

コンサート終了後に深大寺に参拝、先程の町内会御輿が境内地で元気に御輿奉納している横を通り、神代植物園隣接の「水生植物園」に向かう。
時期的に花物は咲き終わっていたが、曼珠沙華の花芽が僅かばかり残っていて寂しさを感じる。
園庭内を流れる湧水の水流は元気良く流れていて、地理的な現象であろう湧水量には驚くばかりだ。

見学が終わって「神代植物園」に再入園する。
帰路に向かう途中に「秋のミニバラ盆栽展」の展示作品を見学する。
花芽は見事に咲き誇っているが、幹元の大きさや根廻りも大きく、何十年と栽培されているのを見て取れて、出品者の努力と熱意に頭が下がる想いである。
同行した連れ合いと散歩を楽しんだ短い時間であったが、元気で再訪問を心に誓って西日が落ちる植物園を後にした。