宗教法人 西光寺 開山堂・客殿・庫裡新築工事

発注者
宗教法人 曹洞宗 西光寺
施工年月
2008年04月
竣工年月
2009年05月
所在地
川崎市麻生区
用途
寺院
構造・規模
木造SE構法 2階建
延床面積
747㎡
設計事務所
(株)北島工務店一級建築士事務所
 
工事完成度:100%

「竣工」

「竣工」
西光寺の工事が完了しました。玄関とホールと庭の写真です。玄関はお寺に訪れる方々に美しさを感じさせることの出来る仕上げになりました。ホールはSE構法を採用したことにより木造での大空間を可能にし、開放感とやすらぎを得る事が出来るでしょう。庭は石と植栽と玉砂利洗出しと濡縁がバランス良く配置してあり美しく感じられます。今回お寺を建てさせて頂いて、改めて日本の伝統的な木造建築の意匠の素晴らしさを感じることが出来ました。現場監督として、真夏の炎天下での基礎工事の熱中症対策や高所作業での転落防止措置などの安全管理を怠ることなく工事を進めていき、大きな事故・災害を起こさずに無事に工事を完了できたことが良かった点だと思います。

 
工事完成度:96%

「外構工事」

「外構工事」
庭の玉砂利洗い出し作業の写真です。玉砂利洗出しとは玉砂利が持つ普遍的な美しさを生かした伝統的左官工法で、庭の石や植栽の美しさとの融合が期待出来ます。庭は一目見ると誰もが立ち止まってしまう美しさに仕上がっています。
「内装工事」
客殿の大広間のタイルカーペットを貼っている写真です。床下地に接着剤を塗り、タイルカーペットを順番に貼っていきます。一般的に使用されるものよりも厚みのあるものを使用しています。部屋の中心には別の模様が画かれており高級感のある仕上がりになっています。
「木製建具工事」
大広間の襖の調整をしている写真です。襖は全てオーダーメイドになり、下張りには様々な張り方があります。高級なものほど下張りの回数が増えるのですが、今回は下張りを計5回も行う四遍張りという張り方で製作しています。襖縁は全て漆のつや消しを使用し、高級感のある仕上りになっています。

 
工事完成度:95%

「木工事」

「木工事」
大工さんの内部作業もほぼ完了し外回りの木工事に入ってきました。これは北側の庭のウッドデッキを施工しているところです。耐久性を高めるために束と大引きのジョイント部にステンレスの補強金物を使用しました。このウッドデッキの造作作業が完了すると次はいよいよ裏庭の土間の玉砂利洗い出し作業が始まります。
「塗装工事」
内部の塗装作業の写真です。今回内部で使用した塗装材はオスモカラーを使用しました。オスモカラーの主成分は植物油と植物ワックスで、特徴としては防虫・防腐剤などの有害物を一切含んでいないことです。そして木に深く浸透し、木目を生かし、木の呼吸を妨げることなく、いつまでも木を自然な状態に保つことができますので、塗装後は木の暖かさを感じさせることができます。
「左官工事」
客殿玄関の外壁のりしん掻き落としを施工している写真です。外壁に左官材を塗りある程度固まってきたら塗った壁材を掻き落としていく作業です。玄関の壁で外壁仕上げ工事は完了です。玄関の次の工事は床の石貼り作業となります。

 
工事完成度:85%

木工事

「木工事」
客殿ホール床のフローリングを貼っています。材質は欧州赤松で厚さは19㎜あります。左手に見えるのが床暖房パネルです。この上にフローリングを直接貼っています。吹抜け空間となっていますので、床暖房による輻射暖房が大いに期待でき、冬場に快適な室内環境を保持することが出来ます。
「左官工事」
庫裡の内部壁・天井は珪藻土仕上げです。自然素材への関心が高まる中、当現場も採用しています。ケイソウ土を使用したのは、自然素材であり保温性、吸湿性に優れている点。そして、仕上がりが漆喰に似ているため、柱・梁などの木を室内に現すお寺の仕上げに適している点などがあげられます。仕上がり3~5㎜程度で左官工の腕が試される仕上げです。
「全景」
鶴川街道から見た客殿・庫裡の全景です。2月18日に足場の解体作業もほぼ完了し、私たちも初めて見る光景です。建物と大屋根のバランスが良く、仕上げも古風な表情を見せ、品のある落ち着いた雰囲気を感じさせます。いよいよこれから外構仕上げ工事を進めてまいります。

 
工事完成度:70%

屋根工事

「屋根工事」
客殿の屋根棟つつみの下地取付を行っています。今回の棟瓦は、金属瓦となるのですが、幾重にも折り重なる仕上げなのです。その奥には庫裡の入母屋部と客殿の竪平葺が取り合う雨仕舞いの管理の大事な部分が見えます。庫裡側一文字瓦の表情がとてもきれいです。
「床暖房工事」
客殿ホールの床暖房パネルの施工を行っています。パネルの厚さは12㎜有ります。この上にフローリングを貼ります。床暖房パネルは釘を止めれる位置が決まっており、青いマーカーの部分がそれになります。この部分をはずれてしまうと、内部の電源を切断してしまい大変な事になります。この上にフローリングを貼る大工さんは慎重に作業を進めていきます。
「全景」
鶴川街道から見た現場全景です。まだ足場が架かっているのでその表情ははっきりと見えません。来月の今頃にいよいよ足場の解体作業が始まります。その時、また私たちも見ていない客殿・庫裡の表情を見ることが出来ます。現場を管理していて、一番感動し、仕事に対する誇りを感じる時です。

 
工事完成度:62%

「屋根工事」

「屋根工事」
軒先の横葺きの作業も完了し、瓦棒葺きの作業になります。この作業が終わりますと棟の取り付けを行い、屋根工事が完了となります。棟には換気口を設けて内部結露を防ぎます。
「外壁工事」
外壁の付梁・付柱の施工が完了した写真です。付梁・付柱の裏にアスファルトフェルトをはさみ、付梁・付柱の裏から雨が入ってこないように防水を考慮して施工をしています。
「全景」
前面の鶴川街道からの写真です。客殿の瓦棒葺きの施工が完了し、屋根工事は棟を残すのみとなり、これから本格的に外壁の左官工事に入っていきます。外部の作業は天候に左右されるので晴れることを祈るばかりです。

 
工事完成度:35%

「屋根工事」

「屋根工事」
庫裡側の屋根工事です。軒先は金属板を横葺きで施工しています。軒先の重量を軽減させる手法として採用されたのは、横葺きといぶし銀の一文字瓦との調和は軒先はスマートで、設計者のこだわりでもありました。約一ヶ月かけての屋根工事を行いますが、この建物のデザインの根幹ともいえる重要な工事です。
「防水工事」
バルコニーの床防水工事です。防水工事も多種に渡る中、木造における実績が高く、小面積という事もあり、例外なくFRP防水を採用しています。工事施工後は水をためる漏水試験を行い、万全な状況でお引渡し出来る様に管理しなければならない大事な工事です。
「全景」
庫裡側の屋根はほぼ完了し、客殿側の屋根工事を進めています。客殿側の屋根は横葺きと瓦棒葺きの調和で施工してまいります。庫裡側とはまた一味違った表情をもつ大屋根です。来月の今頃は屋根工事も完了し、外壁左官工事が本格化してまいります。

 
工事完成度:25%

「断熱工事」

「断熱工事」
壁断熱工事の状況です。発泡材・グラスウール等の成形材を利用する事が多いのですが、当現場は現場発泡ウレタンを施工することにより気密性を高め、高断熱を可能にしています。壁には50mm、天井には70mmを施工しております。
「木工事」
内部の造作状況です。天井面は空調用配管、仮設の電灯が見えます。まだ構造体が現しの状態ですがこれから構造用合板、プラスターボード等の施工を行い、その上にお寺の様式を取り入れた化粧材により仕上がっていきます。この状況から多種に渡る職人により完成を目指してタスキリレーをしていきます。
「全景」
外観ですが、屋根はまだ工事中です。客殿と庫裡の屋根は仕上げが異なるので今後の全景写真を注視して下さい。建物とバランスのとれた大屋根は前面道路を通過する方々の足を止めるには十分な程、洗練された趣きを備えていると思います。

 
工事完成度:20%

「木工事」

「木工事」
SE構法による木軸の建込み状況です。在来木造の欠点である支口部分を金物により精度の高い固定度を実現させることにより耐久性を高めています。実際の工事を行うまでにプレカット図のチェックなど、費やす労力は鉄骨造と同じです。
「屋根工事」
開山堂の屋根は一文字葺きです。色は客殿、庫裡と同じ色です。あえて銅版は使わずステンレス鋼板に耐候性塗料を施したものを使用し、長期に渡り過酷な環境下でも耐えられる様に選定されています。「全景」
上棟式直後の全景写真です。客殿の屋根上には棟木、幣束、破魔矢が見えます。上棟式には、檀家、役員、住職をはじめとする大勢の方々の御出席の上、無事執り行われました。黒川地区の方々にもお寺の客殿、庫裡の上棟を身近に感じられるひとときだったと思われます。

 
工事完成度:15%

「コンクリート工事」

「コンクリート工事」
庫裡の基礎の耐圧盤のコンクリート打設の写真です。真夏のコンクリート打設作業は、コンクリートの表面がすぐに固まってしまうので間隔を空けずに打設します。打設完了後は急速な硬化からなるひび割れなどを防ぐために散水を行いコンクリートの温度を下げます。
「木工事」
客殿・庫裡の基礎工事が完了し、これから木工事になります。これは土台敷きの施工状況の写真です。基礎と一体化させるために基礎から出ているボルトで土台を固定していきます。基礎と土台の間に等間隔に基礎パッキンというもの入れていき、その間から床下通気を確保します。
「全景」
土台敷きが完了した写真です。建物外周の先行足場も建て、いよいよこれから建方作業に入ります。土台の間や上に見える黒い金物の上に柱を建て、ピンで固定し、梁をかけていきます。一番危険度の高い作業になりますので、より安全に心掛けて作業していきます。

 
工事完成度:12%

「コンクリート工事」

「コンクリート工事」
客殿の捨てコンクリート打設の写真です。SE構法では基礎工事において施工精度を高く求められます。捨てコンクリートは位置を正確に施工するための重要な作業であり、今後の工事の基準となります。厚さ50mmでコンクリートを打設します。捨てコンクリートを打設する前に防湿用フィルムを敷き、床下となるところに地中からの湿気が上がらないようにします。
「鉄筋工事」
客殿の鉄筋を組んでいる写真です。地中梁筋・基礎の立ち上がり筋・スラブ筋の順番に配筋していきます。写真の右下部分は客殿の玄関になる位置で、地中の熱が直接仕上げ材の床石に伝わってきます。そこで写真のように断熱材を敷き結露を防ぎます。
「木工事」
開山堂の建方の写真です。開山堂は客殿・庫裡とは違い、SE構法ではなく在来工法を採用しています。木造において建方作業は一番危険な作業になるので、より安全に心掛けて作業しなければなりません。柱や梁といった構造体の品質を保つために作業終了時にはブルーシートを使用して雨に濡れるのを防ぎます。

 
工事完成度:7%

「コンクリート工事」

「コンクリート工事」
開山堂と擁壁の基礎の耐圧盤のコンクリート打設の写真です。中央の作業員が手に持っているものはバイブレーターというもので、コンクリートの中に振動を与え、コンクリートの均一性の確保をし、ひび割れなどの不備を防ぎます。
「土工事」
客殿の基礎の掘削作業の写真です。基礎の形に掘っていき砂利を敷き詰めて上から圧力をかけます。基本は重機で掘っていきます。
「土工事」
土を改良している写真です。庫裡の建つ位置は土が足りないので埋め戻していきます。地耐力を高上させるために、土に適量の改良材を混ぜ土を締め固めながら埋め戻しをしていきます。

 
工事完成度:5%

「山留め工事」

「山留め工事」
西光寺の工事がいよいよ開始しました。まず搬出入などの関係から現場の奥の方から施工しています。山留め工事ですが重機で穴を掘り、そこにH型鋼を挿していきます。ここで最も注意したことは重機と本堂が近い距離にあり、接触しない様に細心の注意を払う事でした。
「コンクリート工事」
庫裡の南側の擁壁工事です。まずは写真のようにベースのコンクリートだけを打設し、次に擁壁部分の打設を行います。打ち継ぎ面でコンクリートが一体化するようにしなければなりませんので、擁壁部分の打設前に型枠内の清掃は重要な作業となります。
「全景」
前面の鶴川街道からの写真です。地鎮式を行ってから1ヶ月が経ち、現場に当社の看板を掛け、仮設の事務所を設営したことによって工事現場の雰囲気が少し出てきました。これから来年春までの工期で、地元の方々の期待に応えることができる建物を建てていきます。

 
工事完成度:0%

「地鎮式」

「地鎮式」
西光寺の工事がいよいよ始まるということで安全を祈願して地鎮式を行いました。これから安全第一に、そして地域の皆様の期待に応えることのできるお寺を建てるために全力を注いで頑張ります。

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