1977年に公開され、作品の大ヒットのみならずその後の映画製作そのものに多大な影響を与えた、私の大好きな作品「スターウォーズ」

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出るたびに買うため同じ作品いくつも・・ビデオ/LD/DVD

映画音楽、マーチャンダイズの導入等その影響は多岐にわたりますが、今回は「特撮」についてお話したいと思います。
「スターウォーズ」公開以前のSF映画は「2001年宇宙の旅」という例外を除けば、大人の鑑賞に耐えうる作品は皆無で、「SFは子供が見るもの」との認識がほとんどでした。
なぜならあまりのも特撮が稚拙だったため。
当時の特撮は糸で模型を釣り、その模型を動かして撮影していました。
しかしそれでは複雑な動きはできないし、糸が見えてしまうこともありました。
そこで監督:ジョージ・ルーカスは、自ら特撮専門の会社「インダストリアル・ライト&マジック」通称「ILM」を立ち上げ、新たな撮影方法を制作することにしました。
その中心人物、ジョン・ダイクストラが開発したのが「モーションコントロールカメラ」と呼ばれるコンピュータ制御されたクレーン式カメラ。

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「モーションコントロールカメラ」撮影風景

これは従来の撮影とは異なり、模型は棒で固定せれており、動くのはカメラのほうです。
これにより複雑な動きもブレることなく、何度でも同じ動きが撮影できるようになりました。
こうして出来た映像は今までにないスピーディーでリアルな映像となり、大人もその映像の虜になったのです。
この手法は「ジュラシックパーク」で同じく「ILM」が恐竜をリアルにCGで制作するまで特撮の主流となりました。

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(上)LEDで輝くライトセーバー/(下)96年発売の2万円の写真集

37年も前に公開された映画ですが、いま見ても十分に鑑賞に耐える映像となっているのには、こうした発明があったからなのです。
新作の制作も既に始まっているようで、まだまだ「スターウォーズ・サーガ」世界中のファンを増やしていくでしょう。
それでは”フォースと共にあらんことを!”