先日、家族で買い物に出掛けて、子供と一緒に本屋で時間をつぶす事になった。

子供は恐竜図鑑へ直行。やっぱりと思いつつ後をついていくと、そこには折り紙の本も並んでいた。そして子供向け装丁の本の中に少し違う本を見つけた。「おおっ!」思わず手にとって作家名を確認してニヤニヤしてしまった。好きな作家さんの新作本だ!早速買う事を決めて「自分だけずるい!」という子供を振り切って購入。その後すぐ奥さんに携帯で「紅茶が飲みたいので買ってくれ」とダダをこね、早速に折る準備を整えた。

090724e68a98e7b499-002_f実は新作本とはいっても掲載されている折図は過去に完成形だけは発表されていて出来た形は写真で見た事があるものが多い。過去に挑戦して挫折した作品の折図も載っている。やっと折り方がわかるということで、家に帰るとすぐにお湯を沸かして紅茶をいれはじめた。何故、紅茶か?そう、紅茶のティーパックの包みでトナカイを折りたかった!

090724e68a98e7b499-007_fふてくされて恐竜人形で遊びはじめた子供と、あきれ顔の奥さんを尻目に折り紙開始。久しぶりなのでモタモタと折り進めて、1時間くらいで完成!冷めた紅茶を飲みながら目を細めて満足していると、「あ、これねー。すごいじゃん」と奥さんと子供。すごいと言いながら反応が薄い。少しカチンときて、昔の折り紙箱を探し出す。箱をあけて前に折っていたものの中からこれならどうだ!とカブトムシを子供にみせる。

おおお!今度は期待通りの反応だ!と思っていると恐竜人形とのバトルが始まりそうになって、あわてて回収。あぶない、あぶない。と、安心したのもつかの間、箱から悪魔が出てきている!

090724e68a98e7b499-004_f「悪魔」もちろん折り紙だ。私が、折り紙好きになったキッカケの作品で、折り紙好きの人の中では、超有名の「悪魔」だ。新しい本の中でも折図が掲載されていて、20年以上も経つと折り方もずいぶん変わっているなぁと思っていた。とにかく最初に見た時には、1枚の紙でよくここまで折り出せるものだと感動した。

090724e68a98e7b499-005_fちゃんと尻尾と羽根があって、指が5本(本当は7本らしい)短い足に大きな口、舌もついて、耳とツノもある。耳の折り出しがめんどうだった。これを折りたくてホイル折り紙を探して買ったなぁ。いや、いやいやいや!過去の感傷にひたっている場合ではない。早く取り返さなくては!

結局、子供には別の折り紙をあげる事で「悪魔」を無事救出。やれやれと思いながら箱の中を見ると折りかけの悪魔が何枚かある事に気付いた。悪魔量産計画が頓挫したままの状態だ。

この日をキッカケに悪魔は居間の片隅に飾ることにして、悪魔量産の為ちょこちょこと折り紙を折る日が続きそうだ。-おわり-

悪魔救出で活躍した4本足のツル。感謝!→090724e68a98e7b499-009_f     恐竜人形とのバトルでは3勝10敗だったらしい(笑)