ここ数年 娘たちといっしょに少年少女発明クラブにいっています。5、6年前 上の娘が小学3年の時、市の広報でクラブ員を募集しているのを見つけて、娘が「やってみたい」というのではじめました、 今では上の娘は卒業し下の娘が入っています。私自身も娘たちの送り迎えをしているうちに指導員の方々と親しくなり、クラブのお手伝いもしています。
ほぼ月に1回(日曜日)町田のひなた村の施設に集まり、子供たちの独創性や自主性をのばすためアイディア、発明、ものづくりをするのが主な活動です。
アイディア、ものづくり以外の活動でも、モーターの仕組みや、ギアーの仕組み、ブザーの仕組み、磁界、電界 などについて、紙コップや、磁石、銅線など身近なもので模型を作って実験したり、紙と小さいボルトの芯で作ったコマをいかに長時間回すかとか、ペットボトルを利用した水噴射ロケット作り、どれだけ遠くへ飛ばせるか競技会をしたりとか、子供にとって興味ある楽しいことをたくさんしています。
又、指導をしてくださる先生方は、ボランティアで、大学教授や、大手企業の元研究員の方など多種多彩な方々がいらっしゃいます。中にはJAXAの元研究員の方もいて、その方のつてで、JAXAの方に来ていただき、スターリングエンジン(燃料がいらず温度差でピストンが動くエンジン)という最先端技術の模型のキットを作りました。
スターリングエンジ゙ン
お湯の上に置くと上下に動き出します。
上の娘が(小3~小6までに)発明クラブで作った作品を紹介します。(写真の右は娘の書いた紹介文です。)
ひさしせんすドア
庇のない勝手口で傘をさすとき雨にぬれて不便だったので、折り紙の かわりぜんす が使えないかと思い考えました。ドアをあけると庇ができ、閉めると庇はもどります。車のドアにも応用出来ます。
乗り降りらくらく板
ホームと電車の間に妹が落ちそうになったので落ちないようしたいと思い考えました。扉が開くと磁石の力がなくなり板がパタンと落ちます。扉が閉まると磁石の力で板が上がりとびらにくっつきます。車椅子の人や、ベビーカー、老人にとって便利です。
ページめくり装置
寝ながら本を読んでいて、手でページをめくらないで読めないかなと思い考えました。足元にドライバーをセットし、ころころと足でドライバーの持つところまわし、糸を引き本を押さえている板をずらしていきます。本はページごとに、ゴムでひっぱられているので反動でパタパタめくられていきます。手の不自由な人や、ピアノなど楽器を弾く人も使えます。
他の子供たちのユニークなもので、今思いつくのは、かさの雨しずくが落ちていく先の突起の金物の部分にLEDをつけ夜も安全に傘をさせるようにしたものや、朝、めざまし時計がなってもすぐ止めてしまい起きられないので、ボルトを手でクルクル回して一仕事しないとめざましの音を止めることができないめざまし時計などがありました。
アイディア、発想は日常生活のなかで不便に感じたり、こういうものがあったら便利かな、と感じるとこから生まれ、発明品はその不便さをどうにかしたいという思いからできあがってくるものだと思います。
今は、コンピューターがあれば、どんなことででもできてしまいます。いろいろなことが、コンピューター制御されています。それはとても便利でいいことなのですが・・・・・・われわれは、とりあえずコンピューターをたより、自分で何にも考えずEnterを押しコンピューターの頭脳に考えさせます。朝、会社来て もしコンピューターが動かなかったら、なにもできない自分に気付きます。
昨年の震災では、停電も起こり電気がなくなれば、コンピューターも万能でないことが、わかりました。
子供たちのようなアナログ的で純粋な発想ができるよう脳を鍛えておかなければと思います。